今月の提唱
『正法眼藏』「春秋」の巻(2)
淨因枯木禅師<嗣芙蓉和尚諱法成和尚>云、衆中商量道、這僧問既落偏、洞山答帰正位。其僧言中知音、却入正来、洞山却從偏去。如斯商量、不唯謗涜先聖、亦乃屈沈自己。不見道、聞衆生解、意下丹青、目前雖美、久蘊成病。
大凡行脚高士、欲窮此事、先須識取上祖正法眼蔵。其餘佛祖言教、是什麼熱椀鳴聲。雖然如是、敢問諸人、畢竟作麼生是無寒暑処。還會麼。
玉樓巣翡翠、金殿鎖鴛鴦。
令和3年2月15日(月)午後2時から涅槃会が行われました。本堂の右側には江戸時代の正徳5年(1715)に制作された涅槃図が掛けられていました。当日は新型コロナに対する緊急事態宣言発令中とあって、一般の方の参加は中止となり、参禅会の役員だけによる法要となりました。
先導は小畑代表、導師は今年から明石和尚、侍者は佐藤さん、侍香は山桐さんが務められました。また殿鍾は松井さん、維那は杉浦さん、副堂は五十嵐が務めました。
法要本番の前の午後1時半から新しい導師のもとでのリハーサルを行いました。椎名老師の時と明石和尚とでは、少し動作に違いが見受けられ、その違いを確かめながらリハを進めました。また、松井さんは殿鍾のお役が初めてなので、杉浦さんが指導に当たっていました。
午後2時に導師一行が入堂し、明石和尚が拈香法語を読み上げられました。明石和尚が香語を詠まれるのは初めてなのではないかと思います。椎名老師のような朗々とした響きはありませんが、逆に初々しさが感じられる香語でした。
続いて焼香、普同三拝、『般若心経』と『舎利礼文』を諷誦し、回向文をお唱えし、普同三拝して法要は終わりました。
令和3年12月12日(日)午後1時から歳末助け合い托鉢を行いました。今年は天候に恵まれ、風はなく気温は20℃近くまであがり、柏駅の東口デッキに立っていても、全く寒さを感じることはありませんでした。
今月の提唱
『正法眼藏』「光明」の巻(7)
いま道取する自代は、雲門に自代するなり、大衆に自代するなり、光明に自代するなり。僧堂佛殿廚庫三門に自代するなり。しかあれとも雲門なにをよんてか僧堂佛殿廚庫三門とする。大衆およひ人人をよんて、僧堂佛殿廚庫三門とすへからす。いくはくの僧堂佛殿廚庫三門かある。雲門なりとやせん、七佛なりとやせん。四七なりとやせん、二三なりとやせん。拳頭なりとやせん、鼻孔なりとやせん。いはくの僧堂佛殿廚庫三門、たとひいつれの佛祖なりとも、人人をまぬかれさるものなり。このゆゑに人人にあらす。しかありしよりこのかた、有佛殿の無佛なるあり、無佛殿の無佛なるあり。有光佛あり、無光佛あり。無佛光あり、有佛光あり。
第39回成道会が令和3年12月5日(日)午前9時から行われました。新型コロナ禍では有りますが、年番幹事さんが事前に換気や消毒などの対策を十分に施して行われました。
まず坐禅堂で二炷の坐禅を行った後、本堂で成道会の法要が催されました。七下鐘が鳴らされ、吉岡さんを先導に、導師の明石方丈さん、侍者の松井さん、侍香の山桐さん一行が本堂に入りました。明石方丈さんが釈尊の成道を讃える拈香法語を述べられ、次いで普同三拝、『般若心経』一巻を全員で諷誦し、維那さんが回向文を読み上げ、再び普同三拝した後、導師一行は退堂して法要は無事円成しました。
今月の提唱
『正法眼藏』「光明」の巻(6)
雲門山大慈雲匡眞大師は、如来世尊より、三十九世の兒孫なり。法を雪峰眞覺大師に嗣す。佛衆の晩進なりといへとも、祖席の英雄なり、たれか雲門山に光明佛の未曾出世と道取せん。
あるとき上堂、示衆、云、人人盡有光明在、看時不見暗昏昏、作麼生是諸人光明在。
衆無對。
自代云、僧堂佛殿、廚庫三門。