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参禅会だより

令和4年6月報告

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今月の提唱

『正法眼藏』「春秋」の巻(4)
                               いま僧問山示の因縁、あなかちに垂手不垂手にあらす、出世不出世にあらす。いはんや偏正の道をもちゐんや。偏正の眼をもちゐされは、この因縁に下手のところなきかことし。参請の巴鼻なきかことくなるは、高祖の邊域にいたらす、佛法の大家を覷見せさるによれり。さらに草鞋を枯来して参請すへし。みたりに高祖の佛法は、正偏等の五位なるへしといふことやみね。

令和4年6月一日接心報告

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令和4年6月5日(日)に一日接心が3年ぶりに行われました。昭和61年から始まった一夜接心は、令和元年6月に宿泊を伴わない一日接心へと形態を変えることになりました。
第一回目の一日接心以降、新型コロナ禍で令和2・3年は中止となりましたが、ワクチン接種などで感染者が重症化しにくくなり、感染対策を適切に行えば、各種イベントが再開されるようになったことから、今年は6月に第2回目の一日接心を行うことになりました。

令和4年3月報告

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今月の提唱

 『正法眼藏』「春秋」の巻(2)

淨因枯木禅師<嗣芙蓉和尚諱法成和尚>云、衆中商量道、這僧問既落偏、洞山答帰正位。其僧言中知音、却入正来、洞山却從偏去。如斯商量、不唯謗涜先聖、亦乃屈沈自己。不見道、聞衆生解、意下丹青、目前雖美、久蘊成病。
大凡行脚高士、欲窮此事、先須識取上祖正法眼蔵。其餘佛祖言教、是什麼熱椀鳴聲。雖然如是、敢問諸人、畢竟作麼生是無寒暑処。還會麼。
玉樓巣翡翠、金殿鎖鴛鴦。

令和4年4月報告

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今月の提唱

『正法眼藏』「春秋」の巻(3)
夾山圜悟禅師<嗣五祖法演禅師諱克勤和尚>云、盤走珠、珠走盤。偏中正、正中偏。羚羊掛角無蹤跡、獵狗遶林空踧蹐。
いま盤走珠の道、これ光前絶後、古今罕聞なり。古来はたたいはく、盤にはしる珠の住著なきかことし、羚羊いまは空に掛角せり、林いま獵狗をめくる。
慶元府、雪竇山、資聖寺、明覺禅師<嗣北塔祚和尚諱重顯和尚>云、垂手還同萬仞崖、正偏何必在安排。瑠璃古殿照明月、忍俊韓獹空上階。
雪竇は、雲門三世の法孫なり。参飽の皮袋といひぬへし。いま垂手還同萬仞崖といひて、奇絶の標格をあらはすといへとも、かならすしもしかあるへからす。

令和4年2月涅槃会

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IMG 3091JPG 1令和3年2月15日(月)午後2時から涅槃会が行われました。本堂の右側には江戸時代の正徳5年(1715)に制作された涅槃図が掛けられていました。当日は新型コロナに対する緊急事態宣言発令中とあって、一般の方の参加は中止となり、参禅会の役員だけによる法要となりました。
先導は小畑代表、導師は今年から明石和尚、侍者は佐藤さん、侍香は山桐さんが務められました。また殿鍾は松井さん、維那は杉浦さん、副堂は五十嵐が務めました。
法要本番の前の午後1時半から新しい導師のもとでのリハーサルを行いました。椎名老師の時と明石和尚とでは、少し動作に違いが見受けられ、その違いを確かめながらリハを進めました。また、松井さんは殿鍾のお役が初めてなので、杉浦さんが指導に当たっていました。
午後2時に導師一行が入堂し、明石和尚が拈香法語を読み上げられました。明石和尚が香語を詠まれるのは初めてなのではないかと思います。椎名老師のような朗々とした響きはありませんが、逆に初々しさが感じられる香語でした。
続いて焼香、普同三拝、『般若心経』と『舎利礼文』を諷誦し、回向文をお唱えし、普同三拝して法要は終わりました。

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