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参禅会だより

令和6年2月涅槃会報告

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IMG 3497JPG 1春一番が吹いた2月15日(木)に涅槃会が行われました。昨年の春一番は3月1日でしたので、今年は昨年よりも14日も早く吹いたことになります。因みに、昨年は一昨年より4日早く春一番が吹きました。地球温暖化の影響で春一番の吹く日が年々早くなっており、桜の開花も年々早くなり、もう一ヶ月もすると桜の開花宣言が発表されるかもしれません。


さて、今年も本堂の右側に大きな涅槃図が掛けられていました。この涅槃図は江戸時代の正徳五年(1715)に制作されたもので、柏市では最古で最大となるものです。

お釈迦様は2月15日にお亡くなりになられましたが、その時の様子を描いたものが涅槃図です。中央には右手を枕に横たわるお釈迦さまが描かれ、まわりにはお釈迦さまの入滅を悲しむ人間や動物や植物(沙羅双樹)が描かれています。また図の右上にはお母さんの摩耶夫人がお釈迦さまに長寿の薬を届けようと雲に乗って駆けつけて来る様子が描かれています。

令和6年1月報告

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今月の提唱

『正法眼藏』「身心學道」の巻(1)

IMG 3492JPG 1佛道は、不道を擬するに不得なり、不學を擬するに轉遠なり。
南嶽大慧禅師のいはく、修證はなきにあらす、染汚することえじ。
佛道を學せされは、すなはち外道闡提等の道に随在す。このゆゑに、前佛後佛かならす佛道を修行するなり。
佛道を學習するに、しはらくふたつあり。いはゆる心をもて學し、身をもて學するなり。
心をもて學するとは、あらゆる諸心をもて學するなり。その諸心といふは、質多心、汗栗駄心、矣栗駄心等なり。また感應道交して、菩提心をおこしてのち、佛祖の大道に歸依し、發菩提心の行李を習學するなり。たとひいまた眞實の菩提心おこらすといふとも、さきに菩提心をおこせりし佛祖の法をならふへし。これ發菩提心なり、赤心片片なり、古佛心なり、平常心なり、三界一心なり。
これらの心を放下して學道するあり、拈擧して學道するあり。このとき、思量して學道す、不思量して學道す。あるひは金襴衣を正傳し、金襴衣を稟受す。あるひは汝得吾髄あり、三拝依位而立あり。碓米傳衣する以心學心あり。

令和5年12月成道会報告

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IMG 3436JPG 1第41回成道会が12月3日(日)に行われました。お釈迦さまが菩提樹の下で12月8日の明けの明星をご覧になられ、お悟を開かれたことをお祝いするのが成道会です。今年は8日が金曜日なので、前倒しで3日の日曜日に行いました。
近年は地球温暖化で初冬も暖かい日が続いていますが、今年の成道会の朝は初冬らしく冷え込み、境内には薄く霜柱が立っていました。

 

 

午前8時半から成道会のリハーサルが行われ、9時から釈尊成道への報恩の坐禅を二炷行いました。坐禅の後、本堂に移り、殿鍾が三会打ち鳴らされ、続いて七下鐘が打たれて、明石方丈様を導師とする一行が入堂しました。

導師がご本尊に向って釈尊の成道を讃える頌を述べられ、続いて普同三拝、般若心経一巻を一同で諷誦し、維那が回向文を読み上げ、普同三拝をした後、導師との問答に移りました。

令和5年12月報告

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今月の提唱

『摩訶般若波羅蜜多心經』

IMG 3470JPG 1觀自在菩薩。行深般若波羅蜜多時。照見五蘊皆空。度一切苦厄。舍利子。色不異空。空不異色。色即是空。空即是色。受想行識。亦復如是。舍利子。是諸法空相。不生不滅。不垢不淨。不增不減。是故空中。無色無受想行識。無眼耳鼻舌身意。無色聲香味觸法。無眼界乃至無意識界。無無明亦無無明盡。乃至無老死。亦無老死盡。無苦集滅道。無智亦無得。以無所得故。菩提薩埵。依般若波羅蜜多故。心無罣礙。無罣礙故。無有恐怖。遠離一切顛倒夢想。究竟涅槃。三世諸佛。依般若波羅蜜多故。得阿耨多羅三藐三菩提。故知般若波羅蜜多。是大神咒。是大明咒。是無上咒。是無等等咒。能除一切苦。真實不虛。故說般若波羅蜜多咒。即說咒曰。羯諦羯諦。波羅羯諦。波羅僧羯諦。菩提薩婆訶。般若心經。

令和5年11月報告

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今月の提唱

『正法眼藏』「谿聲山色」の巻(10)

IMG 3407JPG 1また、心も肉も、懈怠にもあり、不信にもあらんには、誠心をもはらして前佛に懺悔すべし。恁麼するとき前佛懺悔の功德力、われをすくひて清淨ならしむ。この功德よく無礙の淨信・精進を生長せしむるなり。淨信一現するとき、自他おなじく轉ぜらるるなり。その利益あまねく情・非情にかうぶらしむ。その大旨は、ねがはくはわれたとひ過去の惡業おほくかさなりて、障道の因緣ありとも、佛道によりて得道せりし、諸佛諸祖われをあはれみて、業累を解脫せしめ、學道さはりなからしめ、その功德法門あまねく無盡法界に充滿彌綸せらん、あはれみをわれに分布すべし。佛祖の往昔は吾等なり、吾等が當來は佛祖ならん。佛祖を仰觀すれば一佛祖なり、發心を觀想するにも一發心なるべし。あはれみを七通八達せんに、得便宜なり、落便宜なり。
 このゆゑに龍牙のいはく、昔生未了今須了、此生度取累生身。古佛未悟同今者、悟了今人卽古人。《昔生に未だ了ぜずは今須らく了ずべし、此生に累生身を度取す。古佛も未悟なれば今者に同じ、悟了せば今人卽ち古人なり》しづかにこの因緣を參究すべし、これ證佛の承當なり。
かくのごとく懺悔すれば、かならず佛祖の冥助あるなり。心念身儀發露白佛すべし、發露のちから、罪根をして銷殞せしむるなり。これ一色の正修行なり、正信心なり、正信身なり。正修行のとき、谿聲谿色、山色山聲、ともに八萬四千偈ををしまざるなり。自己もし名利身心を不借すれば、谿山また恁麼の不惜あり。たとひ谿聲山色八萬四千偈を現成せしめ、現成せしめざることは、夜來なりとも谿山の谿山を擧似する盡力未便ならんは、たれかなんぢを谿聲山色と見聞せん。

正法眼蔵 谿聲山色
爾時延應庚子結制後五日在觀音導利興聖寶林寺示衆

令和5年12月歳末助け合い托鉢報告

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IMG 3463JPG 112月10日(日)、今年も年末恒例の歳末助け合い托鉢が行われました。
午前12時半に長全寺さんの本堂前に集合し、『般若心経』一巻をお唱えしてから、「歳末助け合い托鉢」と書かれた旗を掲げ、首から浄財箱を吊るして、長全寺さんの山門を出ました。二列で柏駅まで歩いて行き、午後1時少し前に東口のペデストリアンデッキに到着、三列になって托鉢を開始しました。


開始してから20分ほどした時に、小さなお子様を二人連れたご家族がお見えになり、明石方丈様を初め全員の浄財箱に、小さなお子様が小銭を握りしめて、ご喜捨してくださいました。
ご立派なご家族だなと感心して見ていたら、河本さんの所にご家族全員が集まって行くので、河本さんの奥様と娘さんとお孫さん一行だとわかった次第です。そう言えば、昨年も河本さんのご家族がご喜捨に来られたことを想い出しました。
その後、坂牧さんも来られて全員の浄財箱にご喜捨されて行かれました。有難いことです。

 

今年の歳末助け合い托鉢は、温暖化のため例年になく温かく、陽が当たるところではジリジリと照り付けられ、暑いくらいでした。前を通り過ぎる若い人の中には、薄い半袖のTシャツ一枚で歩いている人もいました。

令和5年10月報告

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今月の提唱

『正法眼藏』「谿聲山色」の巻(9)

IMG 3410JPG 1おほよそ初心の情量は、佛道をはからふことあたはず、測量すといへども、あたらざるなり。初心に測量せずといへども、究竟に究盡なきにあらず、徹地の堂奧は、初心の淺識にあらず、ただまさに先聖の道をふまんことを行履すべし。このとき、尋師訪道するに、梯山航海あるなり。導師をたづね、知識をねがふには、從天降下なり、從地涌出なり。その接渠のところに、有情に道取せしめ、無情に道取せしむるに、身處にきき、心處にきく。若將耳聽は家常の茶飯なりといへども、眼處聞聲これ何必不必なり。見佛にも、自佛佗佛をもみ、大佛小佛をみる。大佛にもおどろきおそれざれ、小佛にもあやしみわづらはざれ。いはゆる大佛小佛を、しばらく山色谿聲と認ずるものなり。これに廣長舌あり、八萬偈あり、擧似逈脱なり、見徹獨抜なり。このゆゑに、俗いはく、彌高彌堅なり、先佛いはく、彌天彌綸なり。春松の操あり、秋菊の秀ある、卽是なるのみなり。
善知識、この田地にいたらんとき、人天の大師なるべし。いまだこの田地にいたらず、みだりに爲人の儀を存せん、人天の大賊なり。春松しらず、秋菊みざらん。なにの艸料かあらん、いかが根源を截斷せん。

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