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龍泉院通信

令和7年12月7日

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 ここ数日来、関東南部の朝の冷え込みが、「今季で一番」という報道をよく耳にします。当山龍泉院も御多分に漏れず、三日ほど前から、境内一面にびっしりと霜が降り、手水鉢の水も氷るなどして、ここ最近では最も寒い朝を迎えることとなりました。
 そのような日となった12月7日の午前中、当山では毎年恒例の『成道会』を執り行いました。
 まずは雲堂にて坐禅を行い、その後場所を本堂に移し、報恩のお経を方丈並びに参禅会会員と行い、最後に方丈による法話という流れで行われました。

 

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 法話では『人々皆食分あり、命分あり』という、正法眼蔵随聞記にある言葉をテーマに、15分ほどの話しをされました。法話の中で方丈は、道元禅師の言葉「佛道を学ぶ人は、衣服や食べ物をむやみに貪ってはならない。人間は、その生まれてから死ぬまでの間の食分(食べられる量)が決まっている。寿命もそうである。よって分を超えた食や寿命を望んでも得られるものではないのだ」について説明するとともに、似たような内容の教えを説かれた水野南北(江戸期の著名な観相家)の言葉も引き合いに出して、『食分』を意識する日常の生活スタイルが如何に重要かを話されました。
 そしてまた「良く食べることは良く生きること」につながるとし、料理研究家の土井善晴さんの著作から、「良く食べる」とは、沢山食べることではなく、食べるための行為全てに手を抜かないことだと話されました。食べるための行為、いわゆる『買い物⇒下拵え⇒調理⇒料理が出来上がる⇒食べる⇒片付ける』これら全てが食事であり、これに手を抜かないことが毎日の「行持道環(日々の修行が途切れることなく連続して行われること)」につながるのだと話されました。
 最後に、典座教訓にある言葉、「たとえ粗悪な食材で料理を作ることがあろうとも、決して手を抜くような心を起こしてはならない。また、上等な食材を用いて料理を作ることがある場合でも、ますます精進して真剣に取り組まなければならない。いかなることがあろうとも、食材の良し悪しによって、自分の心を変えてはならない。それは人によって言葉遣いを変えるのと同じなのだから」を引用し、『命に向き合うとは食事に向き合うこと』『食事に向き合うとは食材に向き合うこと』そして『食材への向き合い方はやがて人との向き合い方にあらわれる』とし、法話の結びとされました。

 

断水のお知らせ(令和7年6月)

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境内給水管の配管点検を
6月29日(日)に終日の予定で実施いたします。
点検中は、諸所「断水の状態」となります。
大変ご迷惑をおかけしますが、ご理解のほど、宜しくお願い申し上げます。

        龍泉院 住職

 

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令和7年5月1日(放参日通信)

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『送り大師巡拝』に参加
 去る五月一日から五日間、地元の伝統行事の一つである「東葛印旛大師巡拝(送り大師)」が行われました。今年の結願所は柏市大井の福満寺様で、新緑映える一日午前八時に当該地にて出発式が催されました。出発式では、柏市の太田市長臨席のもと、「曼荼羅旗」の開眼供養をはじめ読経を行い巡拝の無事を祈念いたしました。

 

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 この「東葛印旛大師巡拝」は、二百年以上前から続く行事であり、その範囲は柏市・松戸市・鎌ヶ谷市・白井市にまたがり、日本各地にみられる類似行事の中では最大規模ともいわれています。龍泉院では三年前の令和四年が結願所でしたが、コロナ禍のため、最小限の人数で車両を使用しての巡拝となり、その方式がしばらく続くことになりました。しかしながら本年は、六年ぶりの徒歩による巡拝ということで、約八十名の篤信の方々が参加されました。住職(明石方丈)も一日だけですが、巡礼の姿に身を整え、同行二人の報恩感謝の徒歩行を努めさせていただきました。

 

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 龍泉院へは一日午後一時半頃に到着し、境内にある三十三番札所と本堂にてそれぞれ般若心経一巻をお唱えしていただきました。

 

工事のお知らせ (令和7年5月)

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 境内給水管の敷設工事(漏水箇所の復旧工事含む)を、6月1日から約1か月の予定で実施いたします。
 お詣りの皆さま方には、一時的な断水等、大変ご迷惑をおかけするかと存じますが、ご理解・ご協力のほど、宜しくお願い申し上げます。
         龍泉院 住職

 

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