令和3年12月12日(日)午後1時から歳末助け合い托鉢を行いました。今年は天候に恵まれ、風はなく気温は20℃近くまであがり、柏駅の東口デッキに立っていても、全く寒さを感じることはありませんでした。

12時半に長全寺に集合、今年の托鉢には東堂老師と明石方丈さん以下11名が参加しました。長全寺の本堂前で『般若心経』一巻を全員でお唱えした後、歳末助け合い托鉢と書かれた旗を先頭に、柏駅に向いました。柏駅東口に到着後、浄財箱を首から吊るし、三列に分かれて並び、募金を呼び掛けました。
早速、河本さんの娘さんとお孫さん二人が募金に駆けつけてくださいました。東堂老師や明石方丈さんをはじめ、托鉢に立っている全員の浄財箱に、お孫さん二人が小さな手に握ったお金を入れてくださいました。有難いことです。
河本さんはここ数年間、闘病生活を続けてこられましたが、ご病気も快復され、托鉢にも参加できるようになられました。むすめさんやお孫さんたちも、河本さんのご回復を喜んで、今回の托鉢に駆けつけてくださったのではないでしょうか。
河本さんのお孫さんたちが帰られた後に、今度は坂牧さんが募金にこられ、全員の募金箱に浄財を入れてくださいました。
コロナ禍で大きな声で募金の呼びかけは控え、小声で呼び掛けたり、静かにお経を唱えながら、通行する人を見送っていました。ほとんどの人は目の前を通り過ぎてゆくだけですが、気がつくと、浄財箱に千円札を入れてくださる方がいらっしゃいました。その都度、慌ててお礼を申し上げ、深々と頭を下げ、頭をあげた時には、ご喜捨された方はもう遠くに立ち去っておられました。まことに布施の心得をわきまえた方々だと、感心せずにはおられません。今回はこのような方が何人か見受けられました。このコロナ禍で、職を失くしたり、廃業に追い込まれたりした人たちが、大変多くいることが報道され、このことが人々に助け合いの心を醸成することになったのではないかと、思ったりしました。


今年の托鉢は温かかったせいか、二時間の托鉢もあっという間に終わりました。集まった浄財金の集計を兼ねて、近くのファミレスでお疲れさん会をやりました。お疲れさん会には東堂老師と小畑代表から多額の添菜を頂きました。有難うございます。集まった浄財は合計62,906円となり、全額を朝日新聞厚生文化事業団に寄付させていただきました。(なお、今年の托鉢参加者は、東堂老師、明石方丈、小畑代表、杉浦、松井、小畑(二)、山桐、岡本、吉澤、川村、河本、吉岡、五十嵐各氏でした)