ご挨拶
龍泉院参禅会は、インドのお釈迦様から中国の達磨大師へ、そして日本の道元禅師に伝わり,以来代々伝え行じて来た坐禅を行じる、只それだけの集まりです。 会則は“入会自由、退会自由”(来てもよし、来なくてもよし)この二つです。
故は,坐禅は他から強制されるものではなく、“自分が自分する行”だからです。これは近代曹洞禅で、“宿無し興道”と言われた禅者澤木興道老師のお言葉です。
当参禅会は、堂頭の椎名宏雄老師が昭和四六年(1971)に始められてからの永き歴史を有します。
毎月第四日曜に、坐禅・経行(歩く坐禅)・提唱(祖録の講義)その後に座談を行う定例参禅を中心に、坐禅のみを行う自由参禅を第一日曜と第二土曜に継続して行じております。
寺の境内は千二百坪、小規模ながら本格的坐禅堂を備え、後ろに続く里山には、竹林の爽風、四季の草花が彩を添える静かな環境です。そして動中の工夫たる作務を、毎月二回行じております。
“わかっているつもりで、わかっていない自分”を自覚して、“本物の自分”に出逢うため、二・三年坐禅を継続されますと“只坐る”深さが自然に身について参ります。
是非一度坐って見て下さい。お出でをお待ちしております。